歯のホワイトニング(漂白)は、白く輝くといった、歯本来の美しさを引き出すための治療法です。白い歯は、年齢・性別に関係なく、健康的な明るさの象徴と言えます。

白い歯

歯の着色には、先天的なもの、薬物や傷害などの影響、食生活や年齢の影響によるものなど、さまざまな原因が考えられます。歯には、ミクロレベルの汚れや色素などの有機成分が付着して、それが黄ばみやくすみとなっています。

ホワイトニングは、過酸化水素や過酸化尿素といった薬剤を主成分として、その化学反応で生じる漂白作用により、付着した有機成分を分解して取り除くことによって歯を白くします。そのため、歯を削ったり、歯の構造や歯質を変えることなく、歯を白くすることができるのです。

【ホワイトニング治療の流れ】

1.ご相談・コンサルテーション予約

ホワイトニングの方法や費用などについて、お気軽にご相談下さい。ご相談・コンサルテーションをご希望される方は、お電話にて予約して下さい。

2.ご来院

一般診療の場合と同様に、問診票などへの記入をお願いします。初診の方は、カルテの作成などがありますので、時間に余裕をもってご来院下さい。

3. 診査

口腔内診査、口腔内写真撮影を行い、ホワイトニングの方法(ホームホワイトニング・オフィスホワイトニング)や費用などについてご説明します。
ホームホワイトニングをご希望される場合には、専用のプラスチックトレー作製のための歯型取りを行います。

4.歯面クリーニング

プラーク(歯垢)や歯石などの付着物を取り除き、歯面クリーニングを行います。

【ホームホワイトニング】━ご家庭で行います

【ホームホワイトニングの術式】
ホームホワイトニングの術式

5.使用方法についてのご説明

専用トレー内面の漂白したい歯の表面にあたる部分に、シリンジからホワイトニング薬剤を流し込む方法を確認します。

6.ご家庭でのホームホワイトニング

基本的には、夜間就寝中(6時間前後)に使用していただきます。ホワイトニング薬剤を流し込んだ専用トレーを注意深く歯列に合わせて、浮き上がらないようにしっかりと定着させます。起床時に、専用トレーをはずして、口をゆすぎます。専用トレーは、歯ブラシなどで、軽く洗浄して下さい。
この方法で、3週間程度、ホワイトニングを行います。

7.経過観察

来院していただき、ホワイトニングの進行状況を確認します。歯がしみるなどの知覚過敏症状が出てきた場合には、薬剤塗布などの知覚過敏処置を行います。

【オフィスホワイトニング】

歯科医院で行います

1.歯科医院でのオフィスホワイトニング

歯面クリーニングの後、歯ぐきを保護する薬剤を歯ぐきに塗布します。ホワイトニング薬剤を歯面に塗布した後、約3分間ほど放置します。その後、光を照射します(約3分間)。さらに、1~2分ほど、放置した後、ホワイトニング薬剤を除去します。このステップを2~3回繰り返します。 ホワイトニング後1~2日間は、再着色の原因となる、タバコ、コーヒー、ウーロン茶、ワインなどの着色因子を含んだ嗜好品は、できるだけ摂取しないようにして下さい。

2.経過観察

ホワイトニングの進行状況を確認して、オフィスホワイトニングを2~3回繰り返して、行う場合もあります。