介護の現場で大活躍!スポンジブラシって知っている?
皆さんの中には“スポンジブラシ”というブラシを聞いたことがある人は少ないのではないでしょうか。名前だけ聞くとスポンジのブラシ?と連想できるかと思いますが、スポンジブラシはどのような時に使用するのでしょうか。
スポンジブラシってどのようなもの?
スポンジブラシとは、名前の通りスポンジでできたブラシです。先端の部分がスポンジでできている棒状のブラシです。
ペロペロキャンディーの先端をスポンジにしたものを連想してもらうとわかりやすいかと思います。
スポンジブラシは粘膜清掃に最適です
スポンジブラシは基本的には、口腔内の粘膜を清掃するための器具です。
先端のスポンジの部分で食べ物の残りかす(食渣)などの汚れを効率よく絡めとります。
スポンジブラシは、先端がスポンジでできているので粘膜を傷つけないように優しく汚れを除去することができます。
粘膜の清掃以外にも用途があります
スポンジブラシは主に粘膜の清掃に使用しますが、そのほかにも口腔粘膜のマッサージに使用したり、舌の汚れが付着している時に舌苔を除去するのにも使えます。
特に、舌ブラシを使用すると嘔吐反射が現れる方は、まず、スポンジブラシで慣らしてみると良いかと思います。
介護の現場でよく使用されることがあります
寝たきりの患者さんや、麻痺のある患者さん、認知症が進んでいる患者さんなどは、口腔内に食渣が残っていることが多くあります。歯磨きをする前にスポンジブラシで大まかに汚れを掻き出すのにも使うことがあります。
また、認知症などにより歯磨きに拒否が強い患者さんなどの口腔清掃にも使用します。
- 口を大きく開きにくい方でもケアしやすい
●指では届きにくい、口の奥の方の汚れも取りやすい
●使い捨てで衛生的
などの特徴があります。
スポンジブラシの使い方は?
まず、コップに水を用意します。※マウスウォッシュなどでも良いです
この水をスポンジに含ませます。
※いきなり乾いた状態で粘膜清掃を行うと痛いので、まず水を含ませて湿らせましょう。
水を含ませたら、しっかりと絞って口腔内の清掃を行います。
寝たきりの患者さんや高齢の患者さんなどは特に、水分を絞らないと誤嚥する可能性があるのでしっかりと水分を絞りましょう。
スポンジは奥から手前へ
スポンジブラシで清掃するときは基本的に奥から手前に汚れを掻き出します。
逆に動かしてしまうと、汚れを飲み込んでしまったり、誤嚥してしまう可能性があります。
スポンジ部分が汚れたらしっかりと洗って、同じ手順で汚れを落としていきます。
汚れは頬の内側だけでなく、歯茎、上あご、舌など丁寧に汚れを落とします。
口が乾いている場合は保湿剤などを塗布して口腔内に使用しても良いでしょう。
様々な種類のスポンジブラシがあります
最近ではスポンジの部分が汚れを落としやすいように、様々な形をしたものが発売されています。いろいろ試してみて自分に合ったものを使用するとよいでしょう。
また、スポンジブラシは一度使用すると細菌や汚れが付着しますので、一度使ったら廃棄するようにしましょう。
興味のある方は一度見てみてくださいね。