肉眼では見えない部分が見える?マイクロスコープって知っている?
みなさんが歯科治療に行った際に、歯科医師や、歯科衛生士が顕微鏡のようなものを使ってお口の中を覗いている、治療しているのをみたことがある人もいるのではないでしょうか。
マイクロスコープってなに?
この顕微鏡のようなものをマイクロスコープと言います。
マイクロスコープは歯の細かい治療など肉眼ではみることのできない部分を見ながら治療できる実態顕微鏡のことです。
どのくらい拡大できるの?
歯科用マイクロスコープは肉眼でみるより、約3~20倍に拡大して見ることができます。
そのため、肉眼ではできなかった、より高度な治療や、補綴物の段差などの確認もでき、今までより精密な治療を行うことができるようになりました。
マイクロスコープはどのような治療に役立つのでしょうか
まず、虫歯の治療です。マイクロスコープを通して口腔内を見ることで、虫歯と健康な歯の境目を確認することができ、必要最低限の切削量ですみます。
また、補綴物と自分の歯との段差や隙間を確認することができます。段差や隙間があるとそこから細菌が入り込み虫歯になる可能性があります。
細かい作業が必要な根管治療
根管治療では、歯の神経と血管の通っている部分に感染してしまっているのでさらに細かい作業が必要とされます。そのため、マイクロスコープで細部まで確認し、より精密な治療をすることが求められます。
マイクロスコープを使用することで良い点は?
・肉眼で口腔内を見るより細部まで確認することができる
・明るくはっきりと治療部位を確認することができる
・余分に歯を削ることがない
・精度の高い根管治療をすることができる
・外科処置なども必要最低限の範囲で行うことができる
マイクロスコープの悪い点は?
・保険適用ではなく、保険外治療となり治療費がかかる
・すべての歯科医院でマイクロスコープを導入しているわけではない
・術者にスキルが必要
・治療時間がかかってしまう
気になる方はマイクロスコープの治療を行っている医院へ
悪い点でも書いたように、マイクロスコープはどこの医院でもあるわけではありませんので、気になる方は一度かかりつけ医に問い合わせてみるのも良いかと思います。
また、ホームページなどにもマイクロスコープ導入など書いてあるところもありますので調べてみてはいかがでしょうか。