愛媛県松山市の歯科|インプラント、むし歯予防、歯周病予防の城北やの歯科クリニック
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歯科診療と妊娠01~母子手帳を活用しましょう~

妊娠すると市町村から母子健康手帳を受け取ると思います。

母子健康手帳には、妊娠中~出産~出産後の妊婦の健康状態や、アドバイス、出産の重要事項、生まれてきた子供の健康状態などが記載されます。

また、生まれてきた子供の成長記録や予防接種の記録にも使われます。

母子健康手帳

妊娠中も歯科検診をしたほうがいいの?

妊娠をするとお腹の中の赤ちゃんに害があるのではないか、、、と思い虫歯があっても歯医者さんに行かない方がいますが、それは間違いです。

妊産婦歯科検診って?

定期的に行われる妊婦健診では、お口の中の状態までは見てくれませんよね?

そのため、ご自身で歯医者へ行き歯科検診を受けてもらうか、自治体によっては歯科検診費用の助成や、母子手帳を受け取るときに合わせて歯科検診を行ったり、案内を受けることが多いようです。

気になる方は市役所や保健所の方に問い合わせてみてください。

ではどうして妊娠すると歯科検診したほうがよいのでしょうか?

詳しくお話しします。

1.妊娠中に虫歯や歯周病が進む

妊娠中は女性ホルモンが多く分泌されます。このホルモンはお口の中にも影響を及ぼすため、歯周病になりやすくなります。

また、つわりがひどい方などは歯磨きを入れるだけでも気持ち悪いと感じられる方も多くいます。その結果お口の清掃状態が悪く、細菌が増えることで虫歯が悪化したり、歯茎が腫れたりというトラブルにつながります。

2.歯周病の悪化で胎児に影響が!

重度の歯周病になるとお腹の中の胎児にも影響が出てきます。歯周病は歯の周りの組織が細菌感染することで起こります。

この細菌がお母さんの血液を通って子宮内に感染してしまうことで、低体重児出産や、早産の危険性が高まると言われています。

3.口腔内をキレイに保ちましょう

先ほどもお話ししたように、つわりが原因でお口の中の清掃状態が悪かったり、虫歯があるのにそのままにしていると産まれた赤ちゃんに虫歯菌が移ってしまいます。

よく知られているのが、スプーンなどを親子で共有すると唾液の中の虫歯菌が赤ちゃんに移ってしまうというものです。

出産後は育児が忙しく歯医者に行く時間をとるのも難しくなります。

そうならないためにも、赤ちゃんが産まれる前にしっかりと治療しておきましょう。

城北やの歯科クリニックのコンセプト

1.高度の医療技術・設備・機器と充実したスタッフによる対応

充実した設備・機器を維持し、経験豊富なスタッフによる対応で、最新の医療技術・予防方法を提供します。

2.衛生管理

整理・整頓・清掃に気を配り、患者さんとスタッフを細菌感染・院内感染から守るため、器具・機材は、徹底的に消毒・滅菌を行っています。注射針・麻酔液・メス・コップ・エプロンなど、唾液や血液が付着しやすい器具は、もちろん、ディスポーザブル(使い捨て)を使用しています。

3.インフォームド・コンセント

歯科医療には、いくつかの選択肢が存在し、すべての方に、同じ方法が行われる訳ではありません。来院していただいた後の、さまざまな検査と医療面接により、考えられる方法の中から、ベストの方法を提案させていただきます。コンサルテーションには、十分な時間を費やし、患者さんに十分ご理解していただいたうえで、総合的に診療を行います。ご不明な点は、何でもお気軽にご相談下さい。

メールでのご相談はこちらから>>

認知症と歯の関係

みなさん「認知症」という病気を聞いたことがあると思います。

認知症と歯には関連性があることをご存知でしたでしょうか。

高齢者

認知症とはどのような病気?

認知症は年齢を重ねるにつれて脳の働きが悪くなり、脳の細胞が死んでしまう病気です。認知症は70歳以上の方の中で2番目に多い障害疾患と言われています。昔は日本では「痴呆」と呼ばれていました。

認知症にも種類がある

認知症の中にもいくつかの種類があります。
例)アルツハイマー型、前頭側頭型認知症など

認知症と歯科との関連性

今回は認知症と歯科の関連性についてお話しします。実は歯がない人は認知症になる確率が1.9倍にもなるといわれています。ではいったいどうしてでしょう。

歯がないことで脳に悪影響が

人間は物を食べるときに脳を刺激します。そのため、歯がなかったり、残存歯が少なかったりすると学習能力や記憶をつかさどる脳などが刺激されなくなり、悪い影響を与えるといわれています。

食事をするときは意識して噛む

このように歯は物を噛むだけではなく、脳への刺激を与える働きもあります。また、物を噛むときに噛むことを意識しないで食べるのと、意識して食べるのでは脳への刺激も変わってきます。脳に良い影響を与えるためにも噛むことを意識して食事をするのもいいかもしれません。

残存歯がない人は・・・・

では、今歯がない人はどうしたらよいのでしょうか。

その場合は、インプラントで人口の歯を入れる、難しい場合は入れ歯を入れるという措置をとり、きちんと噛めるようにしましょう。

歯周病と認知症の関係

歯周病が認知症の原因であるという指摘が増えてきているのは確かなことです。歯周病で歯を早くに失うことは認知症のリスクを高めることにつながるのです。

歯周病は、糖尿病や脳梗塞などといった全身の病気にかかわります。

このように歯はお口の中だけでなく全身と関係しています。しっかりと口腔ケアをしていきましょう。

歯周ポケットケアを始めよう

歯周ポケットケア

歯周病の原因は?

日本人の約8割の人が抱えているといわれるのが「歯周病」です。20代を迎える頃から徐々に増えていきます。40代になる頃には8割以上の人が歯周病になっていると言われています。歯周病の原因は一体なんでしょうか?

歯茎が腫れる歯肉炎

歯と歯茎の間には歯肉溝とよばれる境目の溝があります。正常な人は0.5ミリから2ミリくらいの深さです。歯周病はその隙間に歯垢(プラーク)に入り込み炎症が起きることから始まります。炎症して、歯肉溝が深くなって腫れている状態を「歯肉炎」といいます。

さらに放置しておくとどんどん進行していきます。

放置すると歯周ポケットができる

歯茎の腫れがさらに深くなると歯肉溝は歯周ポケットとなり、溝の深さはさらに深くなります。その溝の中に歯垢がたまり、歯垢を放っておくと石灰化して歯石になります。歯垢中には細菌がたくさんいます。そのままにしておくと細菌がポケットの中にたまってきます。やがては歯を支えている組織を破壊してしまい、最悪の場合は歯が抜けてしまいます。

自覚症状が少ない為に気づいた時には、歯周病が進行している。というようなことも少なくありません。

しっかりとした口腔ケア

美味しく食べる、楽しく話すことができるのは健康な歯のおかげです。歯を失わないためにも、しっかりとケアしていくことが大切になります。歯周病の予防には歯周ポケットの歯垢を除去する「歯周ポケットケア」が重要になります。

基本はブラッシング

歯周ポケットを清潔に保つためには、ブラッシングを丁寧に行うことです。歯と歯茎の間(ポケット)を意識して優しくブラシを持ち、毛先を細かく動かし歯垢をかき出すようにして磨きます。「強く力を入れず、優しく細かく」を意識して磨いてください。

歯ブラシは毛先の柔らかく、ヘッドの小さい扱いやすいものが良いでしょう。

補助用具も使いましょう

合わせて補助用具のデンタルフロス、歯間ブラシを併用すると歯と歯の間のプラークも確実に落とすことができます。初期の歯肉炎であれば日々のブラッシングをしっかりと行うことで十分に改善できます。

そのようなことにならないためにも歯科医院での定期的な検診を行うと良いでしょう。

その人に合ったケアの方法など細かく教えてもらえるのでぜひ検診に行ってみてください。

歯周内科って何?

歯周内科とは

みなさんは、「歯周内科」という言葉を聞いたことはありますか?

歯周病に対する新しい治療として注目されています。まず、歯周病について説明します。

歯が溶けるおそろしい病気

歯周病とは、お口の中の細菌が原因で発症します。ブラッシングが上手く出来ずに磨き残しがあると、食べかすが歯の表面に付着したままになります。そのまま放置されると細菌が繁殖する住みかになります。その細菌が毒素を出し、歯肉は炎症を起こします。
さらに放置してしまうとやがては、歯を支える骨までも溶かしてしまいます。最終的には、歯が抜けてしまう恐ろしい病気です。45~54歳ではおよそ90%近くの人が歯周病にかかっていると言われています。

従来は・・・

従来の歯周病の治療は、歯肉の中や表面についた歯石を機械的に取り除き、専用の器具を使って磨きます。そして患者さんに家でのブラッシングを頑張ってもらう方法が主流でした。しかし、ブラッシングの仕方に個人差があったり長期の通院の途中で来院されなくなった患者さんがいたりするので、思うように歯周病が治らない患者さんもいました。

薬を使って歯周病を治す

歯周内科とは、こういった従来の治療とは異なりお薬を使って歯周病を治そう!というものです。歯周内科を簡単に言うと「お口の中の除菌治療」です。細菌が原因で歯周病になるので、その細菌を退治していく治療になります。従来の治療に比べ、痛みが少なく治療期間が短縮されました。歯周病が進行していない方でも歯周内科治療を行うことにより、歯周病が進行しにくくなる効果があります。

◎歯周内科治療方法

  1. 位相差顕微鏡により菌の確認をする
  2. 細菌を除去する内服薬を服用する
  3. カビの除菌薬剤あるいはカビ取り歯磨き剤での歯磨き
  4. 除石後の歯石取り
  5. 定期検診、クリーニング

位相差顕微鏡

ポイントとなるのが位相差顕微鏡での菌の確認になります。歯周病菌が多いか少ないか、又はどのような種類の菌がいるのかを確認します。歯周病が進行している方のプラークからは「トレポネーマ」という菌が見られます。他にもカンジタなどのカビ菌も見られる場合もあります。元々お口の中には何百種類もの細菌がいるものです。

定期的なクリーニング

お薬を内服やカビ取り剤で歯磨きをすることにより、歯周病菌の原因となる悪い菌を除菌することができます。症状が落ち着いてから、歯茎のポケットの深い所にある歯石を除去していきます。除菌され、お口の中の環境が改善されてもその状態が維持されなければ意味が無くなってしまいます。そのためにも、定期的な検診と歯のクリーニングが必要になります。

歯周病は感染病なので再感染を起こさないためにも、ご自身のケアと定期検診が必要になります。

歯周内科による除菌作業が一旦終わっても気を抜かないで下さい。歯周内科について気になる方は専門医に一度ご相談下さい。

歯周病と薬について考える国際歯周内科学研究会はこちら>>

2013年5月号 ハッピートゥース

季節のご挨拶

風薫る爽やかな5月がやってきました。太陽の日差しも眩しくなり外出するのが楽しい季節ですね。皆さんもいろいろ楽しい予定があることでしょう。

さて、今月は、歯周病や歯ぐきの黒ずみ、そして美容の大敵でもある“タバコ”の話や、噛みごたえ抜群のバケット料理のご紹介です。ぜひ、皆さんのお口の健康にお役立てください♪

今月のコラム一覧

■院長室から
■タバコを吸うと歯が抜ける?!
■転んで歯が抜けた!植え直しは可能?
■噛みごたえ抜群のバケット料理で歯も健康!
■間違いさがし
■一度は行きたい日本の秘境「熊野古道」
■本「歯と口の健康づくり基本120」
■編集後記
■院内掲示板

詳細はこちらのPDFへ

2012年8月号 ハッピートゥース

季節の挨拶

こんにちは。
夏真っ盛り!皆さんは夏バテなどしていませんか?夏バテの予防には、適度な睡眠と栄養が必要不可欠。規則正しい生活が元気のモトです♪
さて、今月号では、歯周病の知られざる大敵「タバコ」や、歯を強くする食材「ひじき」の話などをご紹介します。本紙片手にコーヒーブレイク。ホッと一息ついてください♪

今月のコラム一覧

■院長室から
■歯周病の対的、それは「タバコ」?!
■歯の石灰化って?
■カルシウムたっぷり!『ひじきご飯』レシピ
■間違いさがし
■一度行ってみたい日本の秘境「トカラ列島」
■今月お勧めの本
■編集後記
■院内掲示板

詳細はこちらのPDFへ

歯周病予防

歯周病って、なに?

放っておくと歯を失ってしまう、歯ぐきと歯を支える骨の病気です。

いっけん問題なさそうに見えますが・・・
X線写真で見ると歯を支える骨がなくなってきています

歯周病の原因菌を含むプラーク(細菌のかたまり)によって炎症が起こります。生活習慣病によっては、歯周病を悪くさせるものもあります。

健康な状態と 歯周病にかかった状態

なぜ、歯周病になるの?

歯周病は、歯と歯ぐきの間に入り込んだ歯周病原菌と全身や生活習慣の問題から起こる病気です。

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どのように進行するの?

歯周病の初期段階の“歯肉炎”は、子どもを含むほとんどの年代の人に見られます。歯肉炎をそのまま放っておくと“歯周炎”に進行します。“歯周炎”は歯ぐきの状態が悪化し、歯を支える骨も破壊されるため歯がぐらぐらと動くようになり、最終的には抜けてしまいます。

歯肉炎~軽度の歯周炎

歯肉炎~軽度の歯周炎

歯と歯ぐきの間にプラークがたまって歯ぐきが腫れ、出血しやすくなっています。歯を支える骨にはまだあまり影響がありません。

次

中等度歯周炎

中等度歯周炎

歯周ポケットが形成され、歯石が深部まで付着し、歯を支える骨を半分くらい失っています。

次

重度歯周炎

重度歯周炎

歯を支える骨がなくなってきて、歯がくらつき、このまま放っておくと歯が抜けてしまいます。歯ぐきが下がる、膿がでるなどの症状もみられます。

歯周病はどうしたら治るの?

セルフケアとプロフェッショナルケアが必要です。患者さんと歯科医師・歯科衛生士が連携し、歯周病を治していきます。

セルフケア

セルフケア

プロフェッショナルケア

プロフェッショナルケア

歯周病の治療には相応の時間がかかります。根気よく治療を続けましょう。

監修:須貝歯科医院 須貝昭弘 先生 デンタルなぜ?なに?part2より引用

歯周病と全身の関係

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歯周病は歯周病原菌やその内毒薬(LPS)によって引き起こされる慢性炎症を伴う疾患です。最近の研究により歯周病原菌やその内毒素、炎症性サイトカインが血管を通じて、歯周ポケットから全身に影響を及ぼすことが明らかになってきました。また、一方では糖尿病や骨粗鬆症が歯周病の進行を早めることもわかっています。

歯周病を単なる口腔疾患としてではなく、全身疾患の一部として捉えることが歯周病の予防、さらには生活習慣病などをはじめとした全身疾患の予防と治療につながると考えられます。

歯周組織の生体力が低下する要因は?

生活習慣が歯周組織の生体力に影響!

歯周病の原因はプラークに潜む歯周病原菌なのは言うまでもありませんが、近年、ストレスや喫煙、食生活などの生活習慣とも密接に関わりあっていることがわかってきました。歯周病が「生活習慣病」と言われるのも納得ですね。
また、糖尿病や骨粗鬆症といった疾患とも関係があることがわかってきました。心身ともに健康に過ごすことは、歯周病を防ぐためにも大切です。

歯周組織の生体力が低下する要因

◇食生活
ある種の栄養素が不足すると、 歯周病になりやすくなるといわれています。生活のリズムを考慮した、バランスの良い食事を心がけましょう。

◇ストレス
免疫機能不全や、生活リズムのみだれによるブラッシング不足、歯ぎしり、噛みしめなど、歯周組織に悪影響を与える原因になるといわれています。

◇薬の副作用
唾液の分泌が減少、口腔内が乾燥して、プラークを増加させます。
そのことにより、歯周病を悪化させる可能性があります。

歯周組織の生体力×年齢

高齢になるほど、生体防御機能が低下。
年をとると歯周病になりやすく、その病状は進行しやすいと考えられています。歯周病は細菌感染症です。年齢の如何にかかわらず、口腔内が不潔になると歯周病原菌が増えますが、身体はそれらを排除するように働くのが生理的な姿です。年をとると、この防御機能が弱くなるのです。

歯周組織の生体力×糖尿病
歯周病は糖尿病の第6番目の合併症。
糖尿病患者は、抗体産生がうまく働かないなど免疫機能に低下が生じています。また、創傷治癒に必要な線維芽細胞の増殖やそのコラーゲンの形成(合成)能力も低下しています。これらのことが歯周病の発症や進行に影響を及ぼすと考えられています。

歯周組織の生体力×喫煙
喫煙者ほど歯周病になりやすく、治りにくい。
喫煙の習慣があると、歯周病が発症・進行する危険度が2~8倍高くなり、歯周病原菌の数が2倍以上になることが報告されています。これはタバコの煙の中に含まる有害物質が、防御機能の低下や毛細血管の収縮による局所的循環障害を起こすことによるものだと推測されます。

糖尿病は歯周病を悪化させる!?

歯周病は糖尿病の第6の合併症といわれているように、糖尿病愚者では歯周病の発症や進行のリスクが高いことがわかっています。これは、歯周組織においても、免疫機能の低下、代謝異常、微小血管障害などが起こり、歯周病原菌に感染しやすく、組織の破壊が起こりやすくなるためだと考えられています。

高血糖状態では血中のタンパク質が糖化されており、糖化されたタンパク質は免疫細胞(マクロファージ)を刺激して、炎症性サイトカインを過剰に産生させます。このサイトカインが歯周病の炎症症状を強め、歯周組織に破壊を招くと考えられています。

糖尿病者と非糖尿病者における歯周病の重症度比較

歯周病も糖尿病に影響を与える!?

最近では、歯周病も糖尿病へ影響を及ぼすと考えられるようになってきました。
歯周病が進行した状態では歯周病巣から炎症性サイトカインが産生されます。この炎症性サイトカインが口腔内の毛細血管を伝って血中に入ると、ますますインスリン抵抗性が増すことになり、糖尿病の症状が進行します。
逆に、糖尿病患者の歯周病を治療することで血糖コントロールが改善し、重症度の指標である血中HbA1C濃度が0.5~1%低下するとの報告があります。
これは、歯周組織から分泌される炎症性サイトカインが抑制されて、インスリン抵抗性が改善されるためとも考えられています。

歯周病の治療による血糖コントロールへの影響

歯周病の患者さん、こんな時は糖尿病を疑ってみて!

糖尿病の早期段階では自覚症状が乏しく、自分では糖尿病だと気がつかないことが少なくありません。そのためか、糖尿病の疑いが強い人は約740万にもいるのに、治療を受けている人は約半数というのが現状です(平成14年糖尿病実態調査より)。

歯周病などを訴えて来院されている患者さんの中には、糖尿病の治療を受けていない人や、糖尿病であることに気がついてらっしやらない方も多いのではないでしょうか。
糖尿病にり患していると、口腔内の乾燥や喉の渇きがあったり、独特な口臭や創傷部位が治癒しにくかったり(炎症がおさまりにくい)というお口に関連した症状もみられることがあります。歯周病などを訴えて来院されている患者さんにこのような症状が見られたときには、糖尿病を疑ってみてください。糖尿病でなくても、糖尿病の予備軍である高血糖の状態かもしれません。
糖尿病の患者さんの治療では、低血糖性ショックや高血糖性昏睡を起こすことがあるので、治療前、治療中そして治療後に十分な配慮が必要となります。

<糖尿病の一般的な症状>

  • このごろ太ってきた
  • 食べても食べてもやせる
  • とても喉が渇く
  • 食欲がありすぎていくらでも食べられる
  • おしっこの回数が増えて、量も多い
  • 尿のにおいが気になる
  • 全身がだるい
  • 疲れやすい
  • 肌がかゆい、かさつく
  • 下腹部がかゆい
  • 手足がしびれたり、ピリピリする
  • 視力が落ちた気がする
  • 立ちくらみがある
  • 甘いものが急に欲しくなる
  • ちょっとしたやけどや傷の痛みを感じない
  • おしっこが出にくく、出ても残った感じがする
  • 足がむくむ、重くなる

歯周病を治療すると糖尿病もよくなる

歯周病は、網膜症、腎症、神経障害、心筋梗塞、脳梗塞に次いで、糖尿病の第6番目の合併症といわれ、糖尿病が歯周病を引きおこすことは、よく知られていました。さらに、最近では、歯周病が糖尿病を引きおこしたり、悪化させることもあり、歯周病を改善すると、糖尿病の状態もよくなるということもわかってきました。

歯周病が糖尿病を引きおこすメカニズム

image-yano003.jpg●歯周病による慢性的な炎症が糖尿病を悪化させるという考え方が発表されている(Br1.Med.J)

TNF-α

炎症性サイトカインの一つで、もともと腫瘍を壊死させる働きがあるサイトカインとして発見された。TNF-αが増えすぎると、インスリンの働きを妨げるといわれている。

炎症性サイトカインとは:サイトカインとは、細胞から出てくるたんぱくで、それに対する受容体をもつ網胞に働きかけ、細胞を増やしたり、機能させたりする。炎症によって出てくるサイトカインを炎症性サイトカンという。

インスリン

インスリンは、すい臓で分泌されるホルモン。血糖をコントロールする。

8020推進財団「体の健康は歯と歯ぐきから」より引用

糖尿病の方が歯周病を治療すると、このようなメカニズムが遮断されて、糖尿病が改善されていきます。 ※ただし、個人差があります。

歯周病改善のための歯周病の治療予防とは

糖尿病に罹っていて、歯周病もある方は早期にかかりつけ歯科医にて治療を行い、口腔内の情況を改善していかなければなりません。また現在歯周病でない方や、歯周病治療が終了した方は、しっかりした予防が必要です。

予防には欠かせないセルフケアとプロフェッショナルケア

予防には欠かせないセルフケアとプロフェッショナルケア

歯周病予防には、歯みがきなどのセルフケアに加え、歯科医師や歯科衛生士など、専門家のサポートも欠かせません。

かかりつけ歯科医は「歯の健康のサポーター」

どんなにていねいにみがいていても、残ってしまう汚れがあるもの。歯周病を防ぐには1年に1~2回は歯科医師にチェックしてもらいましょう。かかりつけ歯科医を決め、定期的に診察を受けておくと、お口の中のちょっとした変化にも気づいてもらいやすくなります。

歯周病と喫煙

喫煙は、さまざまな全身疾患や歯周病の大きなリスクファクターです。そのため、今回はこのシリーズで喫煙を取り上げることにしました。歯周病と喫煙との関連の話の前に、ますは喫煙について少し説明させて頂きます。

喫煙率の年次推移(20歳以上)

喫煙率の年次推移をみてみると、男女共こ平成16年に比べ低下し、男性39.3%、女性11.3%となっています。

未成年の喫煙経験率(学年別)

未成年の喫煙率は男女共に学年があがるにつれて増加しています。喫煙の動機は好奇心」や「何となく」が多く、たばこは自動販売機や小売店で容易に入手しているようです。また、未成年の喫煙行動は、友人、親、兄弟、教師などの喫煙と密接な関係があるようです。


それでは、喫煙と歯周病との関係についてご紹介していきます。

喫煙は歯周病の最大のリスクファクター

喫煙者は歯周治療が困難に・・・

タバコを吸っていると、歯周病になりやすいだけではなく、歯周病に罹ってしまった時の治療効果もでにくくなります。喫煙者がSRPなどの非外科的処置を行った場合の改善効果は、非喫煙者の50~70%で、抗生物質の局所投与を併用することでようやく非喫煙者の非外科的処置のみと同じ程度の治療効果が得られるといわれています。また、喫煙者のインプラント治療の失敗率も非喫煙者の2倍といわれています。
(Periodontology 2000,44,2007,178-194:表3)

喫煙者は歯周病の症状の現れ方が違う?

喫煙者は、血管が収縮しているため、出血がおこりにくかったり、発赤していなかったりすることがあり、歯周病にかかっていることを自覚しにくい状態となっています。

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非喫煙者では、歯石の付着に伴って出血しやすくなります。しかし、喫煙中止者、喫煙者(10本/日以下)喫煙者(11本/日以上)の順に出血しにくくなります。さらに、喫煙者、(11本/日以上)では、歯石の程度による出血のしやすさの差はほとんどなくなります。
(J Periodontol,75,2004,16-22:図2)
また、喫煙者では、プラーク量が同じ程度の非喫煙者と比べて歯石が多いことや歯周病が下顎前歯部や上顎舌側に多いことも報告されています(Periodontology 2000,44,2007,178-194)

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今からでも遅くない!
禁煙を開始してみましょう。

禁煙すれば治療効果があがる!?

歯周治療の効果は禁煙すれば上がりやすくなることが報告されています。禁煙によって少なくなっていた出血は、禁煙することで増加しますが、これは血流が回復してくるためたと考えられています。(Periodontology 2000,44,2007,178-794)

歯周ポケット深さの改善値

禁煙による歯周ポケット改善効果


喫煙の影響は自分だけではない‥・
~受動喫煙(副流煙)の恐怖~

たばこの煙は、喫煙時にたばこ自体やフィルターを通過して口腔内に達する「主流煙」と、これが吐き出された「呼出煙」、及び点火部から立ち昇る「副流煙」に分けられます。
ニコチンなど各種有害物質の発生は主流煙より副流煙の方が多く、毒性が強いと言われています。
喫煙は、喫煙している本人だけではなく周りの人にも影響を及ぼします。
大切な家族や周りの方への影響についても考える必要があります。
また、喫煙していない人は他人の吸っているタバコの煙を吸わないように注意する必要があります。

◆ 母体から胎児への影響も受動喫煙

妊婦の喫煙によって体内に吸収されるニコチンと一酸化炭素が、胎児と胎盤系を低酸素状態にするため、胎児の発育障害が引き起こされるといわれています。
それにより、流産、早産、死産、低体重児、先天異常、新生児死亡のリスクが高まることが明らかになっています。
しかし、喫煙していた人でも、妊娠前に禁煙した場合、これらのリスクはたばこを吸ってない妊婦と同じレベルになるといわれています。また、妊娠初期に禁煙することによっても、リスクを軽減することができるといわれています。もちろん、副流煙による胎児への影響も同じですので、家族での禁煙が必要です。

◆ 受動喫煙している?していない?

体内に吸収されたニコチンは代謝されてコチニンを生じます。喫煙している方の体内から高濃度のコチニンが検出されることは言うまでもありませんが、喫煙しない人の場合は、副流煙を浴びていなければ体内からコチチンは検出されず、体内ニコチン濃度と受動喫煙の程度には高い相関があるといわれています。
よって、体内のニコチン濃度を調べる(血液や尿から調べられます)ことにより、受動喫煙の程度を計ることが出来ます。

◆ 少ない受動喫煙でも歯周病に影響する!?

唾液のニコチニン濃度が1~7ng/mLと0ng/mlの群とを比較すると、アタッチメントレベルにおいて有意に差があり、また、1~7ng/mLの群においては歯周病のリスクとの関連性があることが報告されています。
喫煙している人の唾液のニコチニン濃度の平均は143ng/mlに及ぶので、副流煙による影響は非常に小さいのですが、それだけでも歯周病に影響することがわかります。

サンスター 歯ッピースマイルクラブ Vol4・Vol5より引用

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