インプラント手術を受ける前の注意事項
- 「かぜ」などで体調がすぐれない時は、自分で判断せず早めに連絡して下さい。その際は手術を延期することがあります。
- 手術の前日から疲労をためないよう、十分な休息をとって下さい。
- 当日は朝から普通に食事をなさって結構です。
インプラント手術を受けて1~10日までの注意事項
1)安静と食事
術後はインプラントを顎の骨にしっかりと固着させるためにインプラントになるべく外力をかけないようにしなければなりません。そのため術後2~3日はできればお粥など、特に柔らかい物を食べるようにして、インプラントを植立した部位では噛まないようにして下さい。
術後3~4日は腫れる場合がありますが、4~5日で消退します。腫れが気になる場合は濡れタオルで冷やして下さい。その際インプラント部位を強く押さないようにして下さい。手術後に痛みの出る場合がありますので、鎮痛剤(痛み止め)を処方します。
2)服薬
術後、鎮痛剤(痛み止め)と抗生物質(化膿止め)、胃薬を服用してもらいますが、用法を守って下さい。鎮痛剤は服用間隔を3時間以上あけて下さい。
またうがい薬を処方しますので毎食後と寝る前にうがいをして下さい。術後1~2日は唾液に血液が混じることがありますが、術創部を安静にするために、あまり強いうがいはなさらないで下さい。
3)入浴
当日の入浴は控えて下さい。
4)アルコール
手術当日のビール、お酒など、アルコールは控えて下さい。
5)抜糸
手術部の抜糸を7~10日で行います。抜糸まではインプラント植立部位のブラッシングはしないで下さい。
また、引き続きインプラントを植立した部位には過度の咬合力の負担をかけないようにして下さい。
インプラント植立後1カ月間の注意事項
インプラント植立後1か月がもっとも大切な時期です。引き続きインプラントを植立した部位ではなるべく噛まないようにして、舌や指でインプラントを押さないようにして下さい。また、食事も努めて柔らかい物を取って下さい。
インプラントの人工歯冠(上部構造)装着
人工歯冠(上部構造)装着はインプラント植立後1~2か月でインプラントの植立状態が良いと判断された時点で、歯型(印象)をとり人工歯冠を装着します。
インプラント治療終了後の定期健診(リコール)
インプラントはアフターケアが非常に大事です。必ずリコールに応じて下さい。人工歯冠(上部構造)装着後は1週間後、1か月後、3か月後、6か月後に来院していただきます。その後も1年おきに定期健診を受けていただきます。
インプラントの清掃(プラークコントロール)
インプラントは人工歯冠(上部構造)装着によりプラーク(歯垢)が付着しやすくなります。従ってアフターケアの基本として、プラークコントロール(歯磨き)が重要です。各々の状況に応じて、通常の歯ブラシ以外にも、インターデンタルブラシ、デンタルフロスなどの使用法も御指導致します。
インプラント治療に問題が起こった場合
1)インプラント手術
インプラント植立の際に、術前の検査にもかかわらずインプラント植立部位の骨が足りないこともあります。場合によっては手術を中止することもあります。その際は後日、骨を増やす手術を行って、インプラント植立手術を相談の上、行うこともできます。
2)インプラント手術2カ月まで
インプラント植立後2カ月を過ぎてもインプラントがぐらぐらゆれている場合、人工歯冠装着を延期して様子を見る場合があります。場合によっては再度インプラント植立手術をする場合もあります。
3)インプラント治療終了後に問題が出てきた場合
インプラントに装着した人工歯冠が取れたり、破損する場合もありますので、その際はすぐに来院して下さい。また、インプラント治療を行った人工歯以外の自分の歯に問題(冠が取れた、歯がぐらぐらしてきたなど)が起こった場合でもすぐに来院して下さい。
全体の噛みあわせが狂ってくるのでインプラントに負担がかかりすぎることがあります。